日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年8月2日話し方上達のために「間」を意識しよう!



★話す「間」を意識する


皆さんは話をする時に「間」を意識していますか? 話の「間」とは、意図的に作った沈黙のことです。話に詰まったり、話す事を忘れて黙ってしまうのは「間」とは言いません。話す際にこの「間」を意識的に活用すると様々な効果があります。




★落ち着いて話ができる


「間」の効果の1つ目は「落ち着いて話ができる」ということです。
「間」を取らずに続けて話をすると、一文を話した後、すぐに次の話をせねばならないという焦りが生じてしまいます。すると、話すスピードが早くなり、話がつっかえたり「え~、あの~」という言葉ぐせが増えてしまいます。また焦りが続くと話が支離滅裂になってしまう可能性もあります。一文を話し終えたところであえて「間」を入れることで自分を落ち着かせることができます。また、自分のペースで話せるようになります。



★理解しやすい話し方になる


2つ目は「聞き手が話を理解しやすくなる」ということです。
聞き手は話を聞くことと理解することを別々に行っています。例えば、社長が朝礼で「昨日、大型案件の受注が決まりました!」と言えば、聞き手は「やった!これで今期の業績は安心、ボーナスも期待できるな」などと考えるでしょう。このように聞き手は話を聞いたら、それについて考えたり感じたりしているのです。ところが、話に「間」がないと、聞き手が今聞いた話について考えたり感じたりする余裕がありません。せっかくの話を十分に理解されないまま終わるのは勿体ないことです。話に「間」を入れることで、聞き手は話を理解する時間を持つことができます。話は一方的に話しているようでも、実は、聞き手が考えたり感じたりすることで双方向にすることができるのです。この点でも「間」は非常に大切です。



★聞き手を惹きつけることができる


そして3つ目は「話にインパクトを持たせて聞き手を惹きつけることができる」ということです。
例えば、日常会話で、「私、雨男でね~。去年の冬、山口に旅行に行った時も、雨よ降るな、と祈ったんです。そしたら雨は降らずに済みました!」と言ってからしばらく「間」を取って、
「雪だったんです」
と言えば、その意外さが強調されて会話はグッと面白いものになりますよね。これを「間」を取らずにすぐに「そしたら雪だったんです」と言ったのでは、聞き手が意外さを味わう時間がないので、面白さも半減してしまいます。もったいないですね。


少し横道にそれますが、テレビのバラエティ番組でタレントなどが答えを言った後、マルかバツか出るまで、効果音などを鳴らしたりしながらかなり時間をあけますよね。この間、視聴者は「マルかな、バツかな」とワクワク感が膨らんでいきます。これも「間」の効果を応用した演出と言えるでしょう。


このように、話に「間」を入れることには様々なメリットがあります。しかし、多くの人は「間」を取ることで生まれる沈黙の時間が怖いので、なかなか「間」を取ろうとしません。ぜひ少し勇気を出して、話に「間」を入れることを意識してみてください!



★ベーシックコースで話し方に磨きをかけましょう!


日本話し方センターのベーシックコースなどの各コースでは、「間」の取り方をはじめとして相手をひきつける話の仕方、話の組み立て方などをベテランの講師が丁寧にご指導しています。その効果は多くの受講生が実感されています。ぜひ「受講者の声」をご覧ください!

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